この冬、ウエストぴったりのセミタイトスカートはもう無理かなとほどくことにしました。
千枚通しで丁寧にミシンの目をほどく作業は静かな小さな仕事ですが見えてくる世界は大きく広がります。
平面を立体化する技、表と裏を巧みに使用してのスリットとの技術等々、数学の世界です。
一方、「糸口をみつける」、「ほどく」、「よりを戻す」等の言葉が浮かび、
“糸”偏の漢字に違いないと勝手に思い込み、久しぶりに漢語辞典を開きました。
部首索引六画の中に『ほどく』はありません。音訓索引で調べるとありました。『解く―ほどく』です。
ちなみに「よりを戻す」は「撚りを戻す」でした。国語の授業で恥ずかしい思いをしている生徒の気持ちに
なってしまいました。解いた布は紳士用の生地、ちょっとダンディなクッションカヴァーにする予定です。
（いっこう）
現在、「農林水産省特産果樹生産動態調査」によると、全国で収穫されている柑橘（中晩柑）の品種は83種類。
世界では900種類の柑橘類があるそうです。幼い頃は蜜柑がとにかく大好きでしたが、大人になり、
香酸柑橘（カボス・柚子・すだち等）を料理に使えるようになりました。奈良漬にかぼすを絞って食べるのが
おススメです。毎年レモン酒を作っているのですが、今年は愛媛の無農薬ブラッドオレンジで、
マーマレードとアランチェッロ（オレンジの皮のリキュール）と、オレンジコンフィを作りました。
ブラッドオレンジはイタリア原産ですが、温暖化の影響で日本でも生産できるようになったそうです。
漢方薬でみかんの皮を干したもの(陳皮)もあり、実を食べるだけでなく、皮や果汁をお菓子や料理に活用したり、
お風呂に入れたり、シンクの汚れ落としにも柑橘は使えます。柑橘香るアテに、アランチェッロで乾杯！
を目標にせっせと皮むき作業です。（サカイミワ）
年齢を重ねるにつれ、食べ物の嗜好が変わることはありますよね。子供の頃に比べて、
苦手な食べ物はかなり克服できましたが、それ以外にも自分の食生活で変化したことがあります。
それは、最近「たこ焼き」を好んで食べるようになったことです。大したお話ではなく恐縮です（笑）。
これまで私の中でたこ焼きという存在は、食事としては物足りず、おやつとしては重たすぎるという
付き合いづらい存在でした。ですが、お家時間を楽しむ一環として、たこ焼き器を購入してから、
それまでの考えは一変しました。家族が食べるのを傍観しながら作り手に回るつもりでしたが、
合間に一口食べると、もう止まりません。具や付けダレをアレンジしたり、
出先で小腹が減るとたこ焼きを購入して楽しんでいます。変化の理由は不明ですが、
今となってはおやつとしてもおつまみとしても食事としても大満足なパーフェクトフードです。
（オオタヨウスケ）
10代の頃から香りへの興味が高く、いつも『自分の香り』を探し求めていました。
もちろん時には失敗することもあり、流行にのって自分らしくない香りに手を出してしまったこともありました。
最近では外出が減ったことですっかり香りをまとう機会が激減。古くなったものは肌にもよくないので、
溜まったコレクションを一掃することに。香水を引き取ってくれる会社があると聞き、早速整理。
古くても今では手に入らないものは熱心なコレクターにとっては宝物なのですね。
どれを処分するかとっても迷いました。香りごとにその当時の自分が映し出されますし、
その香りを嗅ぐと当時の光景がパッと思い浮かぶものです。
いつかは手離すもの、良い機会となりました。（アソウ）
11年前に、ミル・レーヴのイメージモデルを捜しにニューヨークに行き、私の素人の目とプロのカメラマンの
審美眼の違いに驚かされました。カメラマンが「日々の生活が、顔そして身体に表れる。」と言った一言が
今も記憶に残っています。自分の事を思いドキッとしましたが、さすがに多国籍なモデルたちを
厳しく選考しているだけあります。選ばれた10代の女性はスッと長い手足と首が美しく、
カメラの前でものびのびとリラックスした表情で見惚れてしまいました。カメラマンである“宇壽山貴久子”氏は、
『暮らしの手帖』で2009年4.5月号～2020年10.11月号まで11年間“ワンピースのおんな”
という連載をしていました。今回、連載が書籍化されています。お気に入りのワンピースを着た50歳以上の
女性の姿と、服や人生についての質問の答えと共に掲載されています。私はどのワンピースを選ぶかなと
思いながらページをめくりました。ご興味がある方は、ご覧になってみてください。（オオタマミコ）
スパイスと聞くとインドやアジア料理の、暑い夏に食べて体調を整えるイメージがありますが、
身体を芯から温める冬のスパイスを今年の冬は使ってみようと思っています。スパイス＝香辛料ではなく、
植物由来の自然調味料全般を指すそうです。まずは温かい飲み物、ミルクティーにスパイスたっぷりで
チャイ、ホットワイン、ココアにも。大好きな栗原はるみ氏のレシピでスパイスシフォンケーキや、
キャロットケーキも焼きました。お肉や魚を焼くときに、スパイスをプラスすることで料理上級者になった気分！
夏にスパイスカレーを作ろうと意気込んで買ったスパイスたちも、これで一気に消費できそうです。
スパイスには健胃・整腸や脂肪燃焼アップなどの効果を期待でき、香りの効果で味付けを薄くして減塩効果も。
冬太りも気になるけれども、スパイス摂取してプラスマイナス0と言い聞かせています。
シナモンたっぷりのアップルパイも捨てがたい。（サカイミワ）
何年も前、挿し木をしたセンリョウがこの冬、沢山の赤い実をつけました。冬の寒空に真っ赤な実、
常緑の葉を背景にたわわに実る穂のようです。南天の小さな白い花と同じ頃、
気づかない程地味な緑色の花を咲かせた初夏から約半年、思わず見入ってしまう赤い実となります。
センリョウ科センリョウ属の千両、サクラソウ科ヤブコウジ属の万両、唐橘と呼ばれる百両、そして十両、
一両まで似た種類があるそうです。花の少ないこの季節に、その“赤”に元気を贈られているように感じます。
『祝福、恵まれた才能、可能性と美しさ、富』等々、の花言葉からも、万両や南天と共に縁起の良い
お正月飾りとして新年にふさわしい植木です。この一年が小さな喜びにあふれる年でありますように。
（イッコウ）
唐突ですが、月っていいですよね（笑）。仕事で疲れた帰り道に、ふと見上げた月が綺麗な日は、
月のパワーを浴びたようで元気になれます。月は、地球上から唯一肉眼で地表を見ることができる天体らしく、
不思議な魅力と宇宙との繋がりに引き寄せられ、いつまでもボーっと眺めてしまいます。ちなみに、
月の起源については諸説あるそうで、有力視されているのが「巨大隕石衝突説」です。隕石が地球に落ちて、
その衝撃で飛び散った地球と隕石の破片が、次第に集まって月ができたという説です。
他にも潮の満ち引きや生物の生態などとも結びつきの強い存在ですが、まだ謎が多く
好奇心を掻き立てられます。そんな私が最近お気に入りの照明を見つけました。
3Dプリンターで月面を忠実に再現したデザインです。これでいつでも満月の魅力に浸ることができます。
（オオタヨウスケ）
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、なんでもレンジで簡単に作れるレシピ付の
ガラス製耐熱容器を購入しました。同じ容器を持っていたのですが、我が家では保存容器としての
活躍しかありませんでしたが、こんなに万能容器だったなんて知らなかった！今までお鍋やフライパンで
時間をかけて作っていた料理が、一つの容器で短時間で作れるのです。最初にトライしたのが
煮込みハンバーグで、最初は疑っていましたが『たった8分でこんな簡単でかつ上出来！』と感動。
カレーも10分強で出来上がり、保存容器なので残ったらそのまま冷蔵庫へ。メインのおかずから
デザートまでレパートリーも増えそうです。何より一番嬉しかったのは洗い物が減ったことかな。（アソウ）
寒くなると益々恋しくなるのが温かい飲み物。以前も載せましたが、私は台湾の青茶（東方美人、黄金桂）を
好んで飲んでいます。最近は飲食店でも中国茶の種類も多くなり、ある店でいただいた『金萱茶』が
今のお気に入り。偽物が多く出回っているらしいので、直接台湾の茶荘にLINEで連絡をして注文しました。
友人に教えてもらってから、バターもフランスから直接空輸して取り寄せています。時代は変わりましたね。
以前に旅先で購入した普洱茶（黒茶）は、店主に習い素焼きの壺に保管して20年になります。
年月を経ていくとよりまろやかになるそうです。どのように熟成していくのか将来が愉しみなお茶です。
（オオタマミコ）
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