足踏みミシン
我が家の2階の窓際に静かに在る足踏みミシンは、私の大切な道具です。
昭和26年製造ですが、今も現役です。
母が大事に手入れをしていた証しです。真鍮製の油差しでミシン油を差すと、
足の動きに応えて滑らかに動き始めます。
母が従妹とお揃いで縫ってくれた小花模様のサンドレスを思い出して、
夏になるとミシンを使いたくなります。
「ミシンの使ひ方」の小冊子には、
短く簡単な説明と図が古い文体で書かれています。
いかにも素人の作品ですが、エプロン、クッションカバー、
孫のワンピース...etcを縫うとき、感謝の気持ちと敬意をもって、
思い出を巡らしながら踏み板を踏んでいます。