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2018年6月1日│カテゴリ - つぶやき , ブログ

止まったままの小さな手巻きの置時計。亡き義母の形見です。半分諦めていましたが、
思いきって修理をお願いしました。明治の初期、西洋定時法が導入されたとき、
人々はどんな思いで時計を眺めたのでしょう。浅田次郎氏の「遠い砲音」を読み返しました。
古来の和時計は十二辰刻を表す短針が一本、明け六ッに一日が始まり、暮れ六ッに一日が終わる暮らしでした。
多くの庶民は空を見上げ、影を見下ろして時を知ったとの事。
この本の終わりは「私は西洋定時法に戸惑っていたのではない。
時に支配されてはならない人間でありたいと考えただけである。」という主人公の言葉で結ばれています。
果てしない時の次元の中で、時を忘れるほどの暮らしをしたいと、動き始めた針の音を聴きながら思います。
(イッコウ)

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